街じゅうウーパールーパー、野生は「捕獲ゼロ」――メキシコシティ“アホロートル化”の奇妙な現実

街じゅうウーパールーパー、野生は「捕獲ゼロ」――メキシコシティ“アホロートル化”の奇妙な現実

2026年6月8日、サッカーW杯の開幕を目前にしたメキシコシティで、妙な「生物の大量発生」が起きていた。

日本で「ウーパールーパー」として知られるメキシコサンショウウオ、アホロートル(Ambystoma mexicanum)である。もちろん本物が道路を這っていたわけではない。明るい紫色のアホロートルが壁画、地下鉄車両、オブジェなど、街のあちこちへ登場していた。

ところが同じころ、本来の生息地であるメキシコシティ南部・ソチミルコの水路では、研究者が野生個体を探しても網に1匹も入っていなかった。

街ではウーパールーパーが増殖しているのに、野生では「捕獲ゼロ」。ただし水を調べると、そのDNAだけは見つかる。 これが現在のアホロートルを取り巻く、かなり奇妙な状況である。

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