2025年7月16日、トルコ・イスタンブール。警察のサイバー犯罪対策部門が、スマートフォン向け占いサービスなどを運営する企業を捜索し、同日、「Faladdin」「Binnaz」の創業者Sertaç Taşdelen氏を拘束した。翌17日、裁判官の判断で勾留された。
捜査では、銀行口座や電子マネー機関の資産、車両、船舶、会社持分などに裁判所決定による差し押さえ措置が取られた。イスタンブール警察は、車両2台、船舶2隻、2社に対する資産差し押さえ措置について、市場価値を約1億750万トルコリラ相当と発表している。疑われたのは単なる「怪しい占い」ではない。占いなどから得た収益を、合法的な会社収入に見せかけて資金洗浄したのではないか、という捜査だった。
ただし、ここで「AIで占いをしたら逮捕された」と書いてしまうと話を間違える。AIの利用そのものが逮捕理由ではない。むしろ妙なのは、スマホ時代の占いアプリに、約100年前の法律と現代のサイバー犯罪規定が同時に登場したことである。