2026年2月22日午前11時ごろ、米国テネシー州メンフィス近郊。Illinois Central Railroad Company(IC)の貨物列車Z19491-21が、Shelby Subdivisionのmilepost 9.6で、同じ線路上に停止していたAmtrak 59-21へ衝突した。
貨物列車は機関車2両+貨車82両。Amtrakは機関車1両+客車7両で、乗客118人と社員7人が乗っていた。IC列車は入換作業のためMain Track 1を北向きに約10mph(約16km/h)でshovingし、Amtrakの機関車へ接触した。
ここまでなら低速の鉄道衝突事故である。ところがNTSB(米国家運輸安全委員会)の予備調査には、その先がある。
IC乗務員は最初の衝突による抵抗を「空気ブレーキの問題による抵抗」と受け取ったという。そのためいったん前進し、再び後退。最初の衝突から約3分後、停止していた同じAmtrakへ低速で再び衝突した。
Amtrak社員2人と乗客2人が軽傷を負った。「一度ぶつかった列車に、なぜもう一度ぶつかったのか」。この妙な経過を理解するには、事故だけでなく米国鉄道の運転ルールまで見る必要がある。