なぜ黒いスパイダーマンはポケモン80枚をまいたのか? タイ動物園侵入事件の奇妙な背景

なぜ黒いスパイダーマンはポケモン80枚をまいたのか? タイ動物園侵入事件の奇妙な背景

黒いスパイダーマンが動物園へ忍び込み、壁の看板を外す。そして床に「世界平和」を訴える布を敷き、ポケモンのぬいぐるみを並べ、最後はポケモンカードを80枚ばらまいてバイクで逃走――。作り話のようだが、2026年9月、タイ南部の観光地サムイ島で実際に起きた事件である。

タイ紙『Khaosod』が2026年9月20日に詳報したところによると、逮捕されたのは36歳のフランス人男性サシャ。警察は前日の9月19日午後6時ごろ、島内のホテルで男を拘束した。したがって「9月20日に侵入した事件」というより、9月20日に詳しい内容が報じられた事件と見るのが正確だ。

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「清掃員が列車を盗んで暴走」は本当だったのか? スウェーデン列車事故、3日後に覆った真相

「清掃員が列車を盗んで暴走」は本当だったのか?2013年スウェーデン列車事故、3日後に覆った真相

2013年1月15日午前2時23分55秒、スウェーデン・ストックホルム近郊。ネグリンゲ車両基地に留置されていた列車が、終点サルトシェーバーデンへ向けて突然動き出した。

列車はC10形電動車+C11形制御車を2組つないだ4両編成。SHK(スウェーデン国家事故調査委員会)の事故解析上の編成重量は約90トン。約1分40秒、1.7kmを走って速度は約80km/hに達し、終点の車止めを突破。その約30m先にあった集合住宅へ突っ込んだ。

乗っていたのは清掃作業中だった女性1人。女性は重傷を負ったが、住宅側を含め、ほかに死傷者は出なかった。

そして翌16日、日本でもAFPBB Newsが「清掃員が無人列車を盗み暴走、住宅に突っ込む」と報じた。

ところが、その“列車泥棒”という物語は、わずか3日後に崩れていた。

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黒魔術を払う「聖水浴」で性的被害申告――タイの葬送担当者、7件の逮捕状で逮捕

黒魔術を払う「聖水浴」で性的被害申告――タイの葬送担当者、7件の逮捕状で逮捕

タイの寺院で水を浴び、悪いものを落とす――それだけなら、厄除けやお祓いに近い話にも聞こえる。

ところが2026年2月12日、タイ中部アーントーン県で葬送を担っていた男性について、女性らが中央捜査局(CIB)に相談した。女性側の申告では、「คุณไสย(クンサイ)」と呼ばれる呪術・黒魔術や不運を取り除くための水浴びの儀式を受ける中で、性的な行為をされたという。

そして3月2日、男性は刑事裁判所が出した7件の逮捕状に基づき、北部プレー県ソーン郡で逮捕された。 しかも捜査が進むと、寺院敷地内に存在していた乳幼児の墓地という、もう一つの問題まで浮かび上がってきた。

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タイでは「僧侶コスプレ」が犯罪になる?――男根形護符「パラット・キック」型の小道具で警察沙汰に

タイでは「僧侶コスプレ」が犯罪になる?――男根形護符パラット・キックで歌手が警察沙汰になった理由

2026年9月13日、タイ北部ランパーン県の娯楽施設で、男性歌手が僧衣のようなオレンジ色の布をまとい、腰に巨大な男根形の小道具を下げて歌う動画が拡散した。映像だけを切り取れば、いかにも「またタイの珍ニュースか」で流されそうな話である。

だが、現地では笑い話で終わらなかった。同日、ランパーン県仏教事務所は警察に申告し、タイ刑法206条の宗教侮辱や、208条の僧侶を装う行為に当たる可能性があるとして調査を求めた。9月16日には歌手と店側が寺を訪れて謝罪したが、仏教事務所側は法的手続きを続ける方針を示している。

ただし、2026年9月18日時点で確認できる主要報道では、刑法206条・208条による正式な起訴や有罪判決が出た段階までは確認できない。現時点では、仏教事務所が警察に申告し、法的手続きが進められている事件として見る必要がある。

しかも厄介なのは、この男根が単なる下ネタではないことだ。タイには「パラット・キック(Palad Khik)」と呼ばれる男根形の護符文化が実在する。つまり今回の問題は、ただ下品だったから炎上した、で片づけると外す。タイ社会では、宗教、護符、笑い、ナイトスポット、そして法律が、思った以上にねじれた形でつながっている。

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タイの関連仏教施設から計85遺体――「遺体を使う瞑想」は本当に仏教なのか?

タイの仏教施設に85遺体――「遺体を使う瞑想」は本当に仏教なのか?

タイ旅行で寺院を何カ所も回っていると、巨大仏、金色の仏塔、洞窟寺院、妙にリアルな地獄絵図など、日本の寺とはかなり違う仏教文化に出会う。

しかし2024年11月20~26日、タイ中部のピチット県とカムペーンペット県で確認されたものは、その中でもかなり異質だった。関連する仏教施設3カ所を当局が調べた結果、合計85体の遺体が確認された。

しかも、そのうち41体が確認されたピチット県の修行施設には、600匹を超えるワニを飼育する大きな池まであった。

これだけ聞くと、かなり危ない宗教施設に思える。ところが調べていくと、話はそれほど単純ではない。遺体や身体の変化を観察し、自分自身の死や身体への執着を考える修行は、仏教の伝統の中に実際に存在する。

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遭難していないのにヘリ救助? ネパール・ヒマラヤ「偽レスキュー」保険金詐欺

遭難していないのにヘリ救助? ネパール・ヒマラヤ「偽レスキュー」保険金詐欺

ヒマラヤの山中で体調を崩した外国人トレッカーを、ヘリコプターで緊急搬送する。聞くだけなら、命を守るための立派な救助活動である。

ところがネパールでは、その「救助」を利用して海外の保険会社から金を引き出す、妙なビジネスが疑われている。

2026年1月25日、ネパール警察中央捜査局(CIB)は、外国人観光客の山岳救助をめぐる組織的不正の疑いで、レスキュー会社などの関係者6人を逮捕した。その後、捜査対象はトレッキング会社、ヘリ会社、病院、ガイド、保険関連の仲介業者などへ拡大。3月22日には32人が起訴され、4月にはさらに1人が追加され、6月には33人全員を対象としたマネーロンダリング捜査まで始まった。

もちろん、起訴された人物について有罪が確定したという話ではない。だが捜査資料から浮かび上がった仕組みは、なかなか強烈である。

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ブラジルの怪異「Perna Cabeluda」――人を蹴る毛むくじゃらの脚は、なぜ新聞から街へ飛び出したのか

ブラジルには、胴体も頭もないのに夜道を走り回り、人を蹴る「毛むくじゃらの脚」の怪談がある。名前はPerna Cabeluda(ペルナ・カベルーダ/毛深い脚)。字面だけでもかなり妙だが、この話の本当に面白いところは、怪物そのものより「どうやって怪物が作られていったのか」のほうにある。

しかもこれは、どこかの山奥に昔から伝わる民話ではない。紙面で確認できる最初期の記録は1975年12月10日。場所はブラジル北東部ペルナンブコ州、州都レシフェ近郊のサン・ロウレンソ・ダ・マタ市チウマ地区だった。2025年から2026年にかけて現地メディアが改めて当時の資料を掘り返したことで、この奇怪な都市伝説は「変な怪談」から「社会史の入口」に化けている。

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死んだ父を15万ドルでAIにした男――「デジタル幽霊」は本人なのか、父親っぽく喋るAIなのか

死んだ父を15万ドルでAIにした男――「デジタル幽霊」は本人なのか、父親っぽく喋るAIなのか

人が死んでも、写真は残る。動画も声も残る。そして現在は、そこから「返事をする死者」まで作れるようになった。

2026年7月21日、米国シカゴで開かれたTechChicago Weekの関連イベントに、かなり異様な「父親」が登場した。シカゴでマーケティング会社を経営するBrian Dema氏が、約4年前に亡くなった父J. Richard Dema氏をAIで再現した「RichieBot」である。

制作費は約15万ドル。19人が約6か月を費やし、父親が残した1万7500ページの文書に加え、音声や映像などを材料にした。 SF映画の設定ではない。2026年のアメリカで実際に行われた「死者の再構築」である。

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犬の毛で毛布を織った人びと――サリッシュ・ウールドッグはなぜ絶滅したのか

2026年9月8日、カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)は、絶滅した「サリッシュ・ウールドッグ」の唯一知られる毛皮が、スミソニアン協会からUBC人類学博物館(MOA)へ貸し出され、カナダで展示されると発表した。ニュースとして見れば「珍しい絶滅犬の毛皮が戻ってきた」という話で終わりそうだが、実際にはもっと奇妙で、もっと重い。

この犬は、ただ毛が長い犬ではない。現在のカナダ西岸から米ワシントン州沿岸にかけて暮らしていたコースト・セイリッシュの人びとやマカーの人びとが、毛を採るために育て、刈り、その毛を毛布や衣類にしていた犬である。羊ではなく犬だ。しかも話は珍習俗の紹介では済まない。数千年かけて維持されてきた「生きた繊維生産システム」が、19世紀に急速に衰退していったという、文明と植民地化の話でもある。

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UFOまで自然保護局へ? ニュージーランドDOCに妙な相談が集まる理由

UFOが山に落ちた。玄関に黒猫がいる。ポッサムの糞を何とかしてほしい。さらには「人間とチンパンジーのMMAが計画されている」と心配する連絡まで――。

これらが持ち込まれた先は、警察でも動物病院でもテレビ局でもない。ニュージーランドのDepartment of Conservation(DOC/自然保護局)だった。

DOCが2026年9月14日に公表したところによると、2026年8月31日までの1年間に、カスタマーサービス部門が受けた電話は42,637件、メールは22,394件。そのうち2,977件は、DOCの仕事とは関係のない問い合わせだった。

業務外だった電話は全体の約7%であり、もちろん4万件超の電話すべてが珍相談だったわけではない。それでも、国民は、この役所をいったい何屋だと思っているのか。そうツッコミたくなるが、調べてみると話はそれほど単純ではなかった。

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